私がキャッツクローと出会ったのは、1999年夏でした。
当時大手商社のペルー支店にいた弟(現AMAZON RUBY S.A.C社長)より“ペルーには色んな素晴らしいハーブがある”との声をもらい、ペルーから幾つかのハーブ商品を送ってもらいました。
その中のひとつに“キャッツクロー”がありました。
当時、私は父の仕事であるクエン酸の普及を手伝っており、クエン酸を通じて出会った方の多くは60~70代。そんな年代の皆様からよく耳にすることは共通として肘、膝、関節のことについてでした。
当然のことながら健康食品を取り扱っている自分たちに、お客様からよく「この悩みを解決する方法はないですか?」と尋ねられました。
残念ながら当時の私にはそのようなお客様の要望に応える商品や知識が無く、「何か良い物は無いだろうか」と思案していたものです。
そのようなタイミングで出会ったのがキャッツクローだったのです。
このキャッツクローについて、ペルーの学者や医師の方々からお話を訊いてみると、“大変素晴らしい物なので関節でお悩みの方にお勧めしたい”といわれるのです。
まさにこの時に「これならお客様の悩みを解決できる」と感じたのです。
私は早速ペルーからキャッツクローパウダーを取り寄せ、お客様へ紹介を始めました。 しかしながら、さらさらのパウダータイプに加えて独特の苦みがあるためにお客様からは「飲みにくい」というお声も多く、また体に感じる変化も個人差がかなり大きく、お客様の問題解決にはまだまだ研究を必要としました。
それからお客様にお役に立てる商品作りを目指して、試行錯誤を行いながらキャッツクローの商品開発を続けてきました。配合内容を変えたり、カプセルや粒タイプにしたりと。
一方でもうひとつのメイン商品であるヤマノのマカはお客さまから多くのご支持を頂き、ペルー栽培地において栽培農家との関係作りやJAS有機認定取得、モンドセレクション受賞というように、一歩一歩階段を上がるように進んでいきました。
比べてキャッツクロー商品の成果は伸びず行き詰っていました。
しかしながら、不思議なことに私はキャッツクローの商品開発を諦めることができませんでした。 ふと、なぜここまで「キャッツクロー」にこだわるのだろうかと考えた時、私の頭に浮かぶのは初めて健康食品としてクエン酸に携わったときのお客様の顔でした。 皆さんから“商品がいいわね”とお喜びの声を頂くと、心から嬉しさを感じるのです。
中高年の皆様は、ふしぶしの深刻な悩みを共通して持たれていました。その話を直接伺っていた私は、どうしても商品開発を諦めることができずにいました。
お客様にも、そして私たちの商品からも、キャッツクローの良さをまだ伝えきれていない、そう私は感じていました。