キャッツクローって何?
キャッツクローとは
キャッツクローはアカネ科カギカズラ属に属する大型のツタ植物で、高さは20メートル程度にまで育ちます。学名をウンカリア・トメントーサ(Uncarina Tomentosa)、英語名でキャッツクローといいます。
ペルー東部にある熱帯雨林ジャングルの中でも標高500~600mくらいの日当たりの良いところで自生している野生種ですが、現在では一部栽培されているところもあります。
その実は茶褐色をしており、葉の付け根にはネコの爪のようなトゲが生えていることから「キャッツクロー(ネコの爪)」と呼ばれています。
「キャッツクローの産地」について
キャッツクローの歴史
ジャングルに住むインディオたちは、キャッツクローの樹皮を煎じて飲んでいたようです。キャッツクローはペルーでは伝統的な薬用植物として今も関節や抗炎症などに広く利用されています。
そのようなキャッツクローに注目が集まりだした近年、1950年ごろから研究者達によるキャッツクローの科学的な分析などがなされるようになりました。
成分や臨床実験などの研究が進み、キャッツクローは1994年にWHO(世界保健機構)から薬用植物として取り上げられ、世界的に注目をあびる植物となりました。
キャッツクローはペルーの他、エクアドルやコロンビアなどの熱帯雨林地帯にも自生していますが、ペルー産の品質が中でも良いといわれています。
キャッツクローの歴史について、もっと詳しく
トメントサ種とギアネンシス種
キャッツクローには大きく分けて2種類存在します。
ウンカリア・トメントサ種とウンカリア・ギアネンシス種。どちらもキャッツクローとして認められていますが、生育状態や環境などに違いがあります。
トメントサ種
水はけの良い土壌で高地や丘陵で育ち、ジャングル地帯の有機質の土地が好ましい。ツタの長さは10~30mほどになり、直径は5~40cmほど。通常は高さ20~30mの木の上部にまで届き、小さな黄色い花をつける。
ギアネンシス種
トメントサ種と違い、水はけの良くない平坦な土地でも育ち、やせた土壌でも強い。トメントサ種よりも内側に曲がった棘をもっている。そのため木にその棘を引っ掛けながら上に伸びることが難しく、這い広がる傾向がある。ツタの長さは5~10mで、直径は4~15cm。オレンジ色の花をつける。再生力も強く、低く育つため、比較的容易に見つけることができる。
上記2種はそれぞれに含まれている有効成分にも違いがあることが研究で分かっています。現在、市場にでているキャッツクローはこの2種の混合品が主流です。
アルカロイドとは
アルカロイドとは、植物中に含まれる塩基性の物質の総称で、免疫力を高める効果や身体に侵入した細菌やウイルスを殺し、ガン細胞などを増殖させない働きを持っていると言われています。
キャッツクローが有名になった理由にあげられているものが、キャッツクローの樹皮に含まれる6種類のアルカロイドです。この6種類のアルカロイドは化学合成でも同じものを作れないという成分比率を持っています。
現在明らかになっているアルカロイドは次の6種類です。
- イソテロポディン
- ミトラフィリン
- テロポディン
- リンコフィリン
- イソミトラフィリン
- イソリンコフィリン
この6種類の中でも、イソテロポディンはキャッツクローに特異的に見られるアルカロイドです。キャッツクローのアルカロイドは健康維持に役立つものとして科学者達が研究をしています。
キャッツクローを求めて
Yamano Del Peruのスタッフが2008年キャッツクローの調査でジャングル地帯にあるプカルパに行ったとき、キャッツクローは1994年~1996年の需要のピーク時をはさむ10年間に伐採がすすんでしまい、遠く離れたジャングルの奥深いところまで行かないと良質なキャッツクローは生育していないことを実感しました。
奥深いジャングルはもちろん車で簡単に行けるようなところではありません。先住民が住むような土地ですから、外部との交流も盛んな場所ではありません。
なかなか日本では想像できないような地帯です。
しかしヤマノはチャン先生が推奨するキャッツクローの樹皮を求めて、現地からその調達を実現できるようにチャン先生とともに目指しています。
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